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執筆者の写真ライトン光木

<犬の避妊去勢と繁殖について>

<犬の避妊去勢と繁殖について>


仔犬期が終わる頃に避妊や去勢手術をするかどうか決める時に何を1番に考えますか?


・将来起きるであろう病気のリスクを減らすため避妊去勢をする

・仔犬を産ませたいと思うから避妊去勢はさせない

・必要ないと思うから避妊去勢はしない


などなど飼い主さんそれぞれあると思います。


今回は簡単に避妊去勢についてお伝えしようと思います。


私たち動物取扱業務にあたるプロが一般の方に避妊去勢をお勧めする理由はこちらです。


①メス犬はヒート(生理)が来ると、その臭いでオス犬を発情させ、警戒心も高まります。ヒートは年に2回、多い子で3回来る子もいます。ホルモンバランスの乱れで自律神経が乱れる子も少なくないです。


②発情したオス犬は満たされない欲求に苦しめられ、他の犬とトラブルを引き起こしやすくなる。精神的ストレスが増大します。


③高齢になった時に子宮内蓄膿症や前立腺癌など

メスオス特有の病気のリスクが避妊去勢してる犬よりもある。


ざっくり上記にまとめてみました。

これらの事から我々は避妊去勢をお勧めしております。


一方で子孫を残したいという方も少なくありません。

私のところにも相談があります。

ですが子孫を残したいと漠然と考える前に

とても大事なことがいくつかあります。


①まず繁殖する犬自身とその家系で遺伝疾患がないかどうか。


②愛犬の性格や精神状態は安定であるかどうか。


③産まれてきた仔犬を最低でも2ヶ月母犬と共に世話をする労力と時間の確保ができるかどうか(かなり忙しくなります)


④その仔犬たちの幸せな未来を約束してくれる家庭を見つけれるかどうか。


簡単な解説をします。

①の遺伝疾患はよく多いのが腰や膝の関節形の疾患や

歯の噛み合わせ、免疫系などです。一度愛犬の健康診断など受診してもらうとわかることもあると思います。


②咬みや吠えなどの攻撃性のある犬や怖がりでビビりやすい犬なども繁殖には向きません。精神状態が安定していて明るくフレンドリーな犬が向いています。


③小型犬と大型犬では産まれてくる頭数も大きく変わってきます。

少ないと1、2頭ということもありますが

私が知ってるのでも11頭産んだ犬もいました。(ママのお乳が足りません😅)

母犬の育児のサポートを飼い主は最低でも2ヶ月はしなくてはいけません。

乳離れしたらご飯の提供から遊ぶ時間など子犬のサイクルは目まぐるしいものです。

さらに母犬が育児放棄をしてしまったら

飼い主が全ての子育て作業をしなくてはならないのです。


④可愛がってもらえる飼い主さんを探すことはとても大事です。みんな可愛いから手放せない!なんて全頭残すと、だんだんと多頭飼育崩壊に繋がり兼ねません。


上記のことを考えると一般家庭での繁殖は個人的にはあまりお勧めはしません。

今後良い血統を残していくために遺伝的な事から、性格的な事などたくさんのことを見極めて

産まれた後のケアがしっかりできて幸せな家庭に送り出す

これらをプロとして行ってるのが「ブリーダー」という職業の方々です。


私は一般家庭の繁殖を無くし、厳選されたブリーダーさん達での繁殖をすることで

悪質なパピーミルや一般家庭の多頭飼育崩壊などを無くしていけると思います。


それでも自分の犬の子孫を残したいと考える方は

各犬種専門のブリーダーさんにご相談されてください🙌


長くなりましたが、こういう知っておいて欲しい日本のペット事情はまだまだたくさんあり、率先して発信していかなければならないと思ってますので

今後ともぜひ記事のチェックをしてみてください😊





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